よく人はいう、「あの頃は良かった」と。
俺はそういう感情が浮かんでくることはなかった。ただ一つを除いて。
サークル活動はもう一度やりたかった、多分今後生きて来て自分達がトップで、自分たちの剥き出しの意見をぶつける機会などない。自分たちが1年間、いや3年間やってきたものの集大成をあれほどの規模で見せることはもう2度とないだろう。
言い忘れたが、俺は大学時代に文化祭の運営をしていた。規模こそそれほど大きくはないが、自分たちで作り上げる感は強かった。
今思うと凄い細かいところで戦ってたと思うし、今なら譲って進めた方が早いところがあるのも確かなのは分かる。大人になったんだ。でもあの時は戦ってた。
その頃と比べて今は目線が変わり状況も変わった。物事簡単じゃないことも多い。それでもあの時はなんでもできると思っていた。まあ今でもなんでもできるって思ってる節はあるけど。
今は見えているからこそ臨めることがあると思ってる。
ただ、この前の文化祭でその気持ちも断ち切られた気がする。昨年までは手伝いなどをして参加していたが今年からはそれも無くなった。だからこそ、今年文化祭を回って終わりの年が来たという実感が湧いた。おそらく来年はアメリカ留学をして文化祭に来ることもないだろう。再来年にもなれば自分が知っている後輩もほとんどいなくなる。冗談抜きに在校生は一桁になる。だからこそ子離れでもないがしなくてはいけないと思う。
だからこのブログを書いている時には過去に戻りたいという感情はもうない。未来に進む必要があるんだなと感じた。
PS 一個だけ過去に戻りたい理由を挙げるのなら、中学校の合唱コンで「hail holy queen」をやりたいということくらいだ。あれをやって皆の度肝抜いてやりたい気持ちはある。ただ、それ以外のことがめんどくさいので確実に過去には戻らない。